2023年09月01日

今日の勉強「どうする空き家」

 両親が亡くなり、実家が空き家になったという話はよく聞きます。相続はしたものの、帰ってきて住むつもりはない。そこで今回は、売却する場合の留意点を挙げてみました。詳しくは、専門家にご相談ください。
〇不動産を売却するときには、亡くなった方の名義のままでは売却できません。相続登記を長くせずにいると、相続人が亡くなったり、代襲相続で相続人が増えたりと、権利関係が複雑になる可能性があります。

〇相続により空き家となった家屋を売却する場合に、譲渡所得(売却益)から、3000万円を控除できる特例があります。この特例を使うには、空き家の条件と売却時の条件の両方を満たす必要があります。

空き家の条件
・土地と建物をセットで相続していること。
・被相続人が、亡くなる直前まで一人で居住していた。
・昭和56年5月31日以前に建築された建物である。
・マンションでないこと。
・相続から売却まで、ずっと空き家であること。

売却時の条件
・売却金額が1億円以下。
・相続から3年後の年末までに売却すること。
・売却先が親子や夫婦等特別な関係でないこと。
・一定の耐震性があるか、更地にすること。
・2027年12月31日までに売却すること。

 家屋を取り壊すと、これまで住宅用地として減税されていた固定資産税が減税されなくなるので事前の確認を!
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2023年08月01日

今日の勉強「普通ってなに?」

 先日、みんなで発達障害について学ぶ機会がありました。
 発達障害の子どもたちと関わる中で、子どもたちの生活面や学習面にこんな様子が見られるそうだ。例えば、話を聞くのが苦手、文字を書くのが苦手、計算が苦手、宿題をよく忘れる、ルールが守れない、座っているのが苦手などなど。
 大人たちは、その様子を聞きながら、「それ私もある」「私もよく忘れる」「それ、普通にやってる」「私も苦手」などの声が上がった。
 そしてみんな思った。
 発達障害の人とそうでない人はどこが違うの?
 普通ってなに? 普通の基準ってどこにあるの? 
 発達障害が病気だとしたら、治療やお薬飲むのは普通のこと。
 病気の時に周囲のサポートがあるのも普通の事。ならこんなのどう?
 記憶できなくて、いつも宿題忘れる人が、ランドセルの内側にメモを貼り付けるようにしたら宿題忘れなくなるかも。
 お店で大声出す子も、周りがそっと見守ることで、落ち着くかも。
 ルールが守れない子は、やらないんじゃなくて分からないのかも。
 いっしょに行動することで決まりが守れるようになるかも。
 伝え方はいろいろ。普通でなければならないわけではない。多様性という言葉がある。個性もある。いろんな工夫や考え方をすることで、みんなといっしょに笑い合えれば、それでいいのだと思う。
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2023年06月01日

今日の勉強「雲仙普賢岳祈りの日」

 平成二年、雲仙普賢岳が百九十八年ぶりに噴火し、平成三年六月三日の火砕流で、死者四十人、行方不明三人、という火山災害として極めて悲惨な災害となりました。
 噴火活動は、約四年半続き、島原市、深江町は度重なる土石流災害、火砕流災害に見舞われました。平成八年までの五年間に火砕流発生回数は九千四百三十二回、平成十二年までに土石流発生回数は六十二回、建物被害は、二千五百十一棟、被害額二千二百九十九億円です。
 当時、松浦市役所でも、多くの職員が被災地へ避難所支援、物資配達等の支援に行きました。派遣要請は順番でした。
 いつまで続くかわからない中、ずっと不安な気持ちだったのを今でも思い出します。幸いに順番が来る前に災害派遣は終了しました。災害が起こるたびに、多くの人が亡くなり、自然という強敵に勝てない悔しさがこみ上げます。               
 平成三年六月三日から三十二年がたちました。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。
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 これから梅雨の時期に入ります。梅雨前線が刺激され、線状降水帯があっという間に発生し、私達の頭上に現れます。
 私たちにできることは、早いうちの状況判断。どこに避難するか?家族との約束事は?防災カバンの中身の確認など。事前の備えをお願いします。 
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*平成二十六年の御嶽山噴火は、雲仙普賢岳以来、登山者五十八名死亡、行方不明五人で戦後最悪の火山災害と言われています。
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2023年05月01日

今日の勉強 「終活と相続」について

 終活には、自分が亡くなった後、残された家族が困らないように生前整理をすることと、これからの人生をどう生きるか考えるという大事な意味があります。
 例えば、どこにも行かず、欲しい物も買わず、段差のある家に暮らして残したお金。亡くなった後、遺産相続の火種にならないとも限りません。
 一方、受取人を設定した生命保険は、相続財産の対象とならず、思う人にお金を残すことができます。家や土地、農地を受け継ぐ人やお嫁に行った人、分家や養子縁組をした人等相続人の立場も様々です。苦労を共にしてきた家族です。あなたの思いの伝え方は、あなた次第です。分けにくい物や、法定相続人以外に財産を残す場合は、遺言書を書いておきましょう。
 遺言書にはなりませんが、エンデイングノートでもあなたの気持ちを伝えられます。
 これからの人生を笑って過ごすかは、あなたの終活次第です。
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2023年04月01日

今日の勉強 「インクルーシブ教育」について

 先日の新聞に、昨年四月に文部科学省が「特別支援学級の障害児が通常学級で学ぶ時間を週の授業の半分以下とするように」との通知を発出し、それに基づいて三十一都道県が市町村教育委員会に要請を行い、教育現場は混乱していると載っていた。
 文部科学省が推進している 「インクルーシブ教育」とは、障害のある人と障害のない人が共に学ぶ仕組みのことであり、その目的は、「人間の多様性の尊重等の強化」と「障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とする」としている。
 一方、世界ユネスコは「障害のある子どものみでなく、全ての子どもたちにとって学べる教育を目指していく。既存の教育システムに合わせるのではなく、教育システム自体を子どもたちに合わせて変えていく。」 と定義している。
 文科省は、従来、障害児が通常学級で学ぶことを推奨してきたが、一部の自治体で、通常学級で過ごす時間が大半を占め、支援学級で障害の状態等に応じた指導を受けられていない事例があることから、特別支援学級での授業が半分以上必要でない児童は通常学級に在籍させ、特別支援学級の在籍者の範囲 そこでの授業が半分以上必要な子どもに限るとした。
 何のため、誰のための仕組みづくりなのか、あらためて考えてみたい。

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posted by 松浦市社協会長 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の勉強