川沿いの桜は川面に「桜影(さくらかげ)」を映し出します。遠くから見ると桜が霞のように見える様を「花霞(はながすみ)」と申します。
桜は散っても桜。散る姿も美しい。「桜吹雪(さくらふぶき)」からは、優雅さやはかなさを感じさせ、散った花びらが川を流れていく様から「花筏(はないかだ)」と称される。年に一度の水遊び、筏(いかだ)遊びに興じているのだろうか。
「桜花爛漫(おうからんまん)」は字の如し。しかし、満開の時を楽しむのもつかの間、この季節「桜雨(さくらあめ)」に散らされる。
ああ無常なり。
春の季語には、花明かり、花筏、花冷え、春眠、陽春、花の便り、菜種梅雨、花曇りなどあるようです。そこで私も一句詠んでみました。
〇 花筏(はないかだ) 押してあげましょ 笹の櫂
〇 花明かり 手つなぐ孫の かけ足に
見上げる時の 少なきことか
見上げる時の 少なきことか
(お粗末!)
みなさんもぜひ、春を楽しんでください。
【記事の最新記事】